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衛士祭 ボツ案その4

2011.05.10 (Tue)
衛士祭、ボツ案その4。
ボツ理由はオチが思いつかなかったのと、戦う描写がめんどくさかったからw

衛士長夫婦ってのを書きたかったんだ……。でもやっぱりうまくいかなかったんだ……。
ちょびーっとだけエロが入ってます。苦手な方はご遠慮ください。
いつもの如く、勢いのみで地の文適当に書いてます。それでもよろしければどうぞ↓


「喧嘩」


「衛士長がんばれー!!」
「おい、それじゃどっち応援してるかわかんねえじゃねえか」
「後で面倒なことにならないように、どっちにも取れる言葉で応援してんだよ」
「お前、頭いいな。衛士長、しっかりー!!」

大勢の歓声が響く試合場。
それをバルコニーから見てる王様ヴァイルとユリリエ。

「皆さま、大盛り上がりですわね」
「衛士長が試合に出るなんて前代未聞だからね。しかも二人揃って」
「他の衛士らの、せっかくの機会を潰してしまって構いませんの?」
「みんなヒマなんだから、たまにはこういうのもいいじゃん。来月まで待たずに、来週すぐにまた試合やることにしてるし」
「でも……衛士長が個人の都合で試合に出ると言うのは……」
「まあ、褒められたことじゃないよね」

ケラケラと笑うヴァイル。苦笑するユリリエ。
進行係が中央に出てきて声を張り上げる。

「さて、皆様お待たせいたしました! 大方の予想通り、衛士長が二人とも決勝まで勝ち上がって参りました!! これまでの試合で、二人がまだまだ実力を出し切っていないであろうことは皆様もお気付きかと思います。さあ、勝利をもぎ取るのは、女性初の衛士長であられるレハト様か。それとも、若いながらも強さには定評のある衛士長グレオニーか。皆さま、とくとご覧あれ! 両者、前へ!」

剣と盾を手に、姿を現すグレオニーとレハト。レハトもグレオニーもピリピリモードだが、レハトはもう触れたらやけどしそうなぐらいにフンガー状態。

「両者、剣を! 天なる裁定者、大いなるアネキウス……」
「あーいいよいいよ。それ無し無し。どーせ単なる夫婦喧嘩なんだから。とっとと始めちゃってー」
バルコニーからヴァイルが身を乗り出して声を張り上げる。
「ちょっ……ヴァイル!?」 キーッとヴァイルを睨むレハト。
「で、では……。決勝戦、始め!」

進行係が言い終わるや否や、グレオニーがコツンと軽く剣を打ち鳴らす。と同時に剣を振り回してガンガン攻める。レハトはヴァイルの方によそ見をしていたので、ちょっと出遅れちゃった。盾で必死に防御しながら、アワアワするレハト。

「なっ……わっ……ぐ、グレオニー!? 卑怯だよ!!」
「先手必勝。俺も結構疲れてるし。とっとと決着つけたいし。集中しないでよそ見してるほうが悪い」
涼しい顔で、尚もガンガン攻めるグレオニー。
「ぎゃっ、わっ、ちょっ、ちょっと……なんなの、もうー!!」

ムッキー!となったレハトが体制を立て直して剣を振りかぶり、二人してガンガン打ち合う。全然勝負がつかない。
やっべー!!やっぱ衛士長たちすげー!!パネェ!!と観客大盛り上がり。

「……そもそも、この喧嘩の発端は何なのですの?」
「あー、なんかねー。食い物の恨みらしいよー?」

と、バルコニーのヴァイルとユリリエが話していると、試合場の二人が戦いながら怒鳴り散らす。

「だから! 何度も言ったじゃないか! レハトは返事したって!!」
バキバキガコーン。
「返事なんかしてないってば!! 私、寝てたんだから!!」
ガキンガキンバコーン。
「した!! 絶対した!!」
「ちゃんと起こして!くれれば!よかったのに!! 起きたら二人で食べようって、楽しみに取っておいたのにぃぃぃっ!!」
ガキョンガキョンドカーン。


  ◇  ◇  ◇


話は数日前に遡る。
衛士長夫婦がいつものように同じ寝室で休み、朝、先にグレオニーが起きた。レハトは寝台ですやすや。起こさないように、そーっとグレオニーが寝台から抜け出る。
ふわわわあ、と欠伸して伸びをしてると、昨夜は気付かなかったが、卓の上に美味しそうなリネク桃がちょこんと置いてあるのが目に入った。
起きたばかりで喉が渇いている。ゴクリ、と唾を飲み込むグレオニー。

「レハトー」
「んー……」
「このリネク桃、食べていいか?」
「んー……」
「レハトは食べないのか? 全部食べちゃうぞ?」
「むー……△×◇◎□……ムニャムニャ……」

よく聞き取れなかったが、とりあえず食べていいという許可は得た。
桃にかぶりつくグレオニー。レハトは相変わらず、寝台でむにゃむにゃすやすや。


  ◇  ◇  ◇


「なんで!起こして!くれなかったの!起こしてくれたら!二人で食べれたのにっ!!」
バキバキ……ガキョッ。急にグレオニーの動きが鈍くなり、辺りをきょろきょろする。
「だ、だから、それは……」
「それは!? なに!?」

まさか、前の夜は普段よりも頑張ってしまって起こすのが気の毒だと思っていた、などと、こんなにたくさん人が居る前で言えるはずもない。おどおどしながら、必死にレハトの攻撃を防御するグレオニー。

「何もわざわざ御前試合に出なくとも、練習場で打ち合いでもよかったのじゃありません?」
ユリリエが呟く。
「最初はそうしたらしいよ? でも……」


  ◇  ◇  ◇


剣が宙を舞って、グレオニーが尻持ちをつく。
フェルツが「勝負あり! 勝者、レハト様!」と声を上げるも、プンスカレハトは納得してない顔で落ちた剣を拾ってグレオニーに押し付ける。

「……本気出してないでしょ」
「そんなことないよ。俺は……」
「出してない! 出してないったら出してない!! グレオニーっていっつもそう!! 私と剣合わせる時と、フェルツと打ち合ってる時で全然動きが違う! ずるい!! なんで!? 私が女だから!? それってすっごい失礼!!」
「そ、そんなつもりじゃ……」

確かに普段、レハトと打ち合う時は多少の手加減はしていた。(と言っても、二人とも衛士長となったので、そうそうそんな機会もないんだけど)。女だからとかだけじゃなくて、だって奥さんだし。顔とかに傷つけるの嫌だし。バレないように手加減してたつもりだけど、やっぱりバレてた、としょぼんとするグレオニー。
でも、今の打ち合いは喧嘩から発展したものだから、グレオニーも頭に血が上って結構本気で相手をしてた。ただ単に、ムキになって打ち合いしてたから途中で疲れちゃってレハトに負けちゃった。
本気でやってたけど、いつもは手を抜いて相手してた罪悪感から強く言えないグレオニー。

「レハト。も、もう一回。もう一回やろう? な?」
「やだ!」ぷんぷん顔でそっぽ向くレハト。
「え? だって……」
剣を押しつけてきたくせにもう撤回?とキョトンとするグレオニー。

「……決めた。来月の御前試合、グレオニーも出て」
「はっ!?」
「あんだけ大勢の人の前で、しかも神聖なる御前試合なら、手を抜くなんて失礼な真似しないでしょう? 衛士長さん」
「いや、ちょっとそれは……。そんな理由で御前試合に、しかも衛士長が出るっていうのは……」
「あーそっか。自信ないんだ。そうだよねー。私と当たる前に負けるかもしれないもんねー。衛士長が決勝にも出れずに負けちゃうなんて、恥以外のなんでもないもんねー」
レハトの言葉に、ムカッとするグレオニー。
「そっちこそ、俺に負けて、大勢の前で恥をかくのを覚悟で言ってるんだろうな?」
「なっ、なんですってぇぇ!?」
「言っとくけど、俺、負けないから。奥様の尻に敷かれてる衛士長、とかみんなに想像されるわけにいかないし」
むかむか、ぷりぷり。睨み合う二人。
「じゃあ来月の試合まで部屋も別々だからね! 秘密特訓するんだから! のぞいたりしないでよ!?」
「そのせいで普段の仕事がおろそかになったら承知しないからな!」
「こっちの台詞!! 見てなさいよ!! 大勢の前で土下座させてやるんだから!!」
「おい、フェルツ! ちょっと付き合ってくれ!」 
「だめーフェルツ使うの禁止ー! ずるいもん! 私とグレオニーで取り合いになっちゃうでしょー!?」

言い合う二人を見つめて、巻き込まれずに済みそうだ、とほっとするフェルツ。

  ◇  ◇  ◇

「馬鹿ーっ!! グレオニーのばかぁぁぁぁっ!! いびきうるさいし! 寝言もおっきいし!!」
「うそだ!! 俺はいびきなんかかかないし、寝言も言わない!」
「言ってるもん! いつも言ってるもん! 嘘じゃないもん! そのたんびに起こされるんだから!!」
「それを言うなら、レハトだっていつもよだれ垂らしてるじゃないか!!」
「なっ、ちょっ……どうしてこんなところでそんなこと言うのよぉぉぉ!! 信じらんないぃぃぃぃ!!」
「そっちが先に変なこといったんだろ!!」
「キリッとしていつまでも美しくて素敵な衛士長ですねってキャラ作ってたのに!! もう台無しじゃないの!! ばかばかーっ!! さっさと降参しなさいよぉぉぉっ!!」
「俺だって、頼もしい威厳ある衛士長ってキャラを崩すわけにはいかないんだ!! 負けるわけにはいかない!!」
ガキョガキョドコーン。

バルコニーで溜め息つくヴァイルとユリリエ。
「……そもそも、衛士長が二人、というのが問題なんじゃありませんこと?」
「そうかもねー……」

そして衛士長二人の戦いは、いつまで経っても決着がつかなかった。



とにかく喧嘩してる二人を書きたかったんです。
もっとこう、本気でぷっちーんと切れてるグレオニーを書きたかったはずなんですが。
レハトもグレオニーも、なんかキャラ崩壊してる感が否めない……。ごめんなさいごめんなさい。

それにしても、書き終わって読み返してみると……。
グレオニーがガンガン攻める、とか。
「レハト。も、もう一回。もう一回やろう? な?」とか。
そういう台詞のやり取りとかで、妙な想像が頭に浮かんでしまうのはどうしてなんでしょう。
いえ、きっとそんな想像をするのは私だけですね。私の心も頭も汚れているせいですね。

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